有痛性外脛骨で練習を休んでいるサッカー少年
有痛性外脛骨で来室のH君は小4のサッカー少年。
1カ月位前から左足の内くるぶし下が痛くなってしまいました。
痛みが強い時は歩行時も痛く、圧痛も強かったそうです。
整形では「外脛骨の痛みでしょう。」と診断され、電気治療と湿布による治療を受けていたそうです。
外脛骨とは足のくるぶし下に存在する過剰骨で、5人に一人くらいの割合であるそうです。
皆さんに痛みが出る訳ではありませんが、痛みを伴うような症状を有痛性外脛骨と言云っています。
多くは安静やサポーター、湿布や電気治療で様子を見ることが多いようです。
来室時は最盛期の痛みではないようでしたが
内くるぶし下に圧痛、
足首内反時に痛み、
軽いジャンプの着地で痛み、がありました。
当室の症例では捻挫をしてから有痛性外脛骨の痛みが発生する連が多いのですが、H君は足首の捻挫歴はないようです。
最初は疲労の解除から。
各関節の可動域の検査をしてから、脳脊髄液の循環を高めていきます。
次にうつ伏せで下肢の筋緊張を解除していきます。
特に大腿部は緊張が強く、かなりハードな練習をしていると思われました。
筋膜のリリースなどをしながら緩めていきます。
ここまでで最初に検査した各関節の可動域も正常に動くようになりましたので、外脛骨の痛みの検査です。
くるぶし下の圧痛 痛み消失
足首内反時痛 少し残る
ジャンプ着地痛 少し残る
内反時の痛みと着地時の痛みは、足関節の関節動作法で解除できました。
お父さんは何度も「本当に痛くないの?」と確認していましたが、整体室で確認できる症状は解除できました。
足首は緩んでいる(不安定になっている)ようなので、テーピングを指導しておきます。
3日後に次回予約を入れて終了しました。