床に手を着くと両手首が痛い会社員さん 1
紹介で来院のMさん(40代後半男性、会社員)
2~3年前から左右両方の手首痛に悩み、病院・カイロ・指圧などを試したが、なかなか改善しないようです。
最初は拇指の甲側付け根が痛かったそうですが、今は手首全体に痛みが広がってきたそうです。
来院時の状態は
手首を背屈すると手首が痛い、手を着くとより痛い
ドアノブを回す動作で痛い
重いものを持ち上げると痛い
状態です。
その他に腰かけた姿勢から立ち上がるときに尾骨付近に痛みがあるそうです。
座位で検査すると、骨盤・脊柱とも硬直し、肩外転は150度位までしか上がりませんでした。
まずは尾骨周辺の痛みから。
尾骨の関節動作法で痛みが改善しますので、セルフエクササイズの方法をレクチャーしておきます。
尾骨は柔らかいのですぐ歪むのです。
次に仰向けになってみます。
仰向け足を伸ばすと腰が辛いそうです。
先程の尾骨の問題と併せて考えると、長時間長期間のデスクワークで腹部深層筋が上手く使えない状態になってしまったようです。
これもセルフエクササイズで改善してみます。
10往復位で足を伸ばせるようになりました。
デスクワークが毎日の習慣なので、こちらのエクササイズも小まめにやる必要があります。
仰向けになれましたので、硬膜の調整をして脳脊髄液の循環を促していきます。
これで膝倒しもスムーズになりました。
ここからは手首の状態をチェックしていきます。
最初に母指球の硬さが目に付きます。
試しに疼痛誘発動作を母指球出掛けると、肩外転の可動範囲が大幅に改善します。
手掌の筋膜をリリースしていきます。
次に床に突かないで手首を背屈する動作を指標に、原因筋を探していきます。
左右とも前腕の屈筋群で背屈が楽になってきます。
試しに床に手をついての痛みをチェックしてみます。
左右とも軽減していますが、まだ痛みが残ります。
よく使う右側から手根骨を調整していきます。
手掌の手首よりは石垣のような細かい骨が組み合わさって出来ています。
この細かい骨が「硬く」なっていました。
これで右は手をついて手首を背屈しても痛みはなくなりました。
左も手根骨の硬さを調整します。
「左はまだ痛みが残りますねぇ」
もう少し追いかけます。
上腕・胸筋・肩甲骨周辺でも反応がありましたが、取り切れるところまでには至りませんでした。
今回は深追いせずにここまでとし、セルフエクササイズをおさらいして次回としました。
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