故障明けのバランス調整の高校球児 1
肘の故障明けでバランス調整に来室のK君(高1・野球部)
先日足底腱膜炎が改善したJさんのお孫さんです。
Jさん御記事はこちら
ひじの故障明けでボールを投げ始めたそうですが、身体のバランスに違和感があるそうです。
少し漠然とした訴えでしたが、それぞれの関節可動域を指標にバランスを調整していきます。
下半身のトレーニングを中心に行ってきたためか、大腿部・下腿部はパンパンな感じで、骨盤も可動性が落ちています。
脊柱はまだ動きますが、右肩の外転は可動制限がありました。
仰臥位でのひざ倒しも左右差が大きく、右倒しで可動制限と左腰背部の張りが出ます。
先ずは脳脊髄液の調整をしていきます。
右へのひざ倒しの制限・張り感が残ります。
疼痛誘発動作でチェックしていくと、左アキレス・内側クロス・ハムスト...
左の下肢はどこでも反応があります。
遠位のアキレスから調整していきます。
アキレスを緩め、脛骨内側を緩め、ハムストを剥がしていきます。
右倒しがスムーズになると左倒しの渋さが気になるようです。
同様に右下肢を緩めていきます。
ひざ倒しがスムーズになったところで、立ち上がって両肩の可動や投球動作を確認してもらいます。
右肩の外転は改善していますが、まだ左と比べると狭い状態です。
シャドーでは「だいぶ軽くなっています。」
右肩の外転を調整していきます。
TL検査でポイントを探していきます。
固さが残る左の仙腸関節で制限が外れます。
左の仙腸関節の制限は何処から来ているか調べていくと、消化器の影響があるようです。
聞いてみると「ご飯3合(1食?)食べるように言われている」そうです。
左上腹部を緩めた後、経絡を使って消化器系を調整しておきます。
これで右肩の外転も動くようになり、投球動作もさらにスムーズになりました。
注意事項とセルフエクササイズをおさらいして終了しました。
パワーアップの為か炭水化物などを多くとって身体を大きくする話はよく聞きます。
当室に来室する選手を見ていると、胃腸に負担がかかって関節の可動制限や筋肉の緊張が取れにくくなっている感触があります。
身体の要求に沿う範囲で行うといいでしょう。