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肩こり・腰痛・腱鞘炎で来室の産後3カ月のママさん 1

   

出産後3カ月の育児中のママさん。

それまであまり感じなかった腰から肩にかけてのコリが産後に辛くなって、今は朝起き上がるのも大変だそうです。

また赤ちゃんを抱っこしたり物を持つと右手首が痛く、病院では「腱鞘炎」と言われています。

今は授乳中なのでなるべく薬は使いたくないそうです。

動作検査をしていくと

腰の前屈後屈左右の側屈で痛みがあり

首から肩にかけて可動痛、大胸筋に圧痛。

手首に痛みがあり両拇指丘に圧痛があります。

かなり疲れているようです。

産後のママさんの整体をする場合、

骨盤など身体の歪みと共に「弛み」も要チェックポイントです。

妊娠中は出産に向けて身体の靭帯を緩めるホルモンが分泌され、出産後は徐々に元の締まった骨格に戻っていきますが、引き締まらないうちに負担をかけていまうと骨盤の歪み・弛みが固定化してしまい、様々な不快症状の原因となってしまいます。

今回のママさんも硬膜の調整で脳脊髄液の循環を促す施術のあと、サラシ固定で骨盤を締めた状態で再確認していきます。

「身体が軽~い!」(若いママさんです)

腰の可動痛は大幅軽減。

骨盤周りの調整をすると、肩廻りの可動痛が消えてしまいます。

「エ~ まだ肩やってないのに!」

肩廻りのコリ感も骨盤の不安定さから、来ているからと考えられます。

残る僧帽筋・大胸筋の圧痛は、疼痛誘発動作をかけて原因筋を探していきます。

僧帽筋は肩甲骨外縁、大胸筋は前腕の筋肉で反応がありました。

ソフトに揺らしながらリリースしていきます。

次に育児中のママさんに多い「腱鞘炎」をケアしておきます。

一般に腱鞘炎と云われ、当整体室でも度々ママさんが相談に来られますが、かなりの部分は弛んだ靭帯のまま赤ちゃんを頻繁に抱いたりして、とう骨・尺骨・手首間が不安定になり痛みとなることが多いのです。

この二骨間の筋緊張をとった上でさらし固定をしてあげると

「力を入れても痛くない、握力も戻ってきた。すっご~い!」となります。

靭帯の弛みなので安定するまでに少し時間がかかりますが、継続施術で徐々に安定してくるでしょう。

最後手首のケア方法をおさらいして次回としました。

産後のママさんの身体は半年から一年くらいは、靭帯などの弛みなどで不安定な状態にあるようです。

靭帯が引き締まるまではサラシ固定や骨盤ベルトなどを上手に利用して、自分の体を守らなければなりません。

 

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 - 産後の諸症状・腱鞘炎