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特に前屈みで痛い、病院ではヘルニアと言われている慢性腰痛の高校球児

   

強豪校の野球部にプレーするM君(高2)

 

小学生のころからの腰痛持ちで、病院では「椎間板が狭くなっている」とか「〇番のヘルニア」と言われているそうです。

最近はブロック注射をしていますが、打った後は楽だそうですが、また時間が経つと腰痛が戻るそうです。

 

彼の両親と古い友人なので相談を受け、遠方からですが休みを利用して受診となりました。

 

来院時の状態は

前回打ったブロック注射が切れかかっている状態で

前屈で痛い(そこそこは前屈出来る)、後屈で痛い(あまり反れない)、捻ると痛い

状態でした。

特に前屈時の痛みが強いそうです。

 

骨盤・脊柱の弾力性は失われ、肩の外転も可動域が狭くなっていました。

 

仰向けになると膝を立てているよりも、足を伸ばしていた方が楽だそうです。

遠方からの来院なので、原因を把握しセルフエクササイズで改善できるようになることをメインに、施術を組み立てました。

まず前屈での痛みは腰仙部の緊張を疑い、腰仙部の関節動作法を試してみると

「さっきよりも楽に曲がります。」

と変化が出ました。

セルフエクササイズでもう一度

「だいぶ楽です。」

椎間板が狭くなっているのは結果であって、痛みの原因では無さそうです。

 

身体の感受性も高く、施術もスムーズにできそうです。(重要です)

 

 

次に仰向けでセルフでの首の調整。

攣れ感のあった膝倒しもスムーズになります。

 

腰の変化が実感できたところで、しっかりと硬膜の歪みを調整して、脳脊髄液の循環を高めていきます。

循環が高まったことで骨盤・脊柱の可動性が出てきて、肩の可動範囲も広がりました。

 

もう少しですね。

 

疼痛誘発動作で可動制限を解除していきます。

 

後反らしは腹部の深層筋、腰の回旋は背部の深層筋で改善が出来ました。

 

この時点で腰の可動痛や肩の可動域はだいぶ改善できましたが、もう少し何か引っかかっているように感じました。

 

下肢のROM検査をしていきます。

右足首の動きがロックしています。

捻挫の既往歴があるそうです。

TL検査をすると右肩の動きがスムーズになります。

 

古典調整(手技の名称です)で解除すると、右肩の可動域は広がり、前屈痛もさらに軽減してくれました。

 

最後にセルフエクササイズのおさらいをして終了しました。

 

遠方の高校へ通っているので継続施術は出来ませんが、セルフエクササイズとメールorTELでサポートしていきたいと考えています。

 

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