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遠方からのクライアントさん 奥様のひざ痛・力が入らない感じ 1

   

茨城から定期的に通院されているHさん、今月は2年ぶりに奥様同伴でした。

 

Hさんも症状を抱えての来院でしたが、今回は奥さまのひざ痛の記事です。

 

来院時の状態は

歩いていて膝に力が入らない感じ、特に階段は怖い。

しばらく座っていて立つときに痛い、膝が伸びない感じ。

だそうです。

症状は両ひざです。

 

周りからもご本人も「筋力が足りない」と思っていたそうです。

 

一般に太っていれば「体重が増えたから」、スリム体形であれば「筋力が足りない」と言われますが、直接痛みに関連するとは思えません。

 

まずは立つときの両ひざ痛から。

大腿部の緊張を緩めてから、伸ばすと痛いひざの関節動作法を両ひざに施します。

片膝5分・両ひざ10分位の施術で

「膝が伸びやすくなりました。今はそんなに痛くない。」

まだ膝周辺のふらつき感は残るそうです。

 

施術台で仰向になってもらいます。

 

両足を伸ばすと腰に違和感があります。膝を立てていた方が楽だそうです。

両膝倒しは右倒しで左腰にツッパリ感が出ます。

 

疼痛誘発動作で検査すると腹部・骨盤部の深層筋で改善することが判りました。

セルフエクササイズがてら寝床で出来るエクササイズで、体幹の深層筋を緩めてみます。

以前ご主人の腰痛で通われていた時に付き添いで見ているので、上手です。

 

足を伸ばして仰向けになれました。

 

硬膜の調整をして脳脊髄液の循環を促していきます。

更に膝倒しがスムーズになります。

 

仰向けのまま膝を抱えていきます。

痛みはありませんが、両ひざとも少し違和感が残ります。

 

検査で大腿外側で反応しましたので、少し痛みが出ますが筋膜の癒着を剥がしていきます。

 

今度はうつ伏せでの膝屈曲です。

膝は大丈夫のようですが、大腿の前面が突っ張ります。

大腿後面の癒着を剥がして解消です。

大腿部は前面・後面・外側とも少し筋トレが過ぎたようです。

 

非荷重時のひざの動き痛みは改善できましたので、座位からの立ち上がりと踏み台昇降を確かめてみます。

座位からの立ち上がりは

「痛くありません。膝もしっかり伸びます。」

踏み台昇降では

「まだ力が入りにくい感じで、ふらつき感があります。」

 

踏み台昇降をしながら施術ポイントを探していきます。

腹部・骨盤部では反応がありませんでした。

腰背部の深層筋で力が入る感じがするそうです。

 

ポイントを捉えながら10歩ほど足踏みをします。

「さっきよりもしっかりします。」

今度はポイントを捉えながら踏み台昇降をします。

「しっかり力が入ります」

手を放しても一人での踏み台昇降も、しっかり力が入るようです。

 

セルフエクササイズのおさらいと、注意事項を説明し次回としました。

 

スリム体形の方がひざ痛になると「筋力不足」と言われ、主に大腿四頭筋の筋トレを指導さることが多いようですが、大腿前面を硬化させることでかえって痛みが取れにくい・痛みが増す方が少なからずいらっしゃいます。

一定の筋力があった方が良いのかもしれませんが、痛いのを我慢してトレーニングすることは「身体の自然」に反しています。

痛みが取れてから少しずつ体を動かす方が、結果として早く痛みが取れ再発防止につながります。

 

 

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