歩くのも痛い、カカト痛のサッカー少年 1
足を着くだけでもカカトが痛い小3のサッカー少年K君。
来院時も足を引きずるように歩いてこられました。
痛みは始めたのは1年位前で、病院では「カカト周辺の骨膜の炎症」と言われています。
最近までは痛みにも波があったようで、痛みが強くなったり軽くなったりしていたそうです。
しかし最近では痛みが強くなり、歩行時に足を着くだけでも痛がるようになってしまいました。
来院時の状態は
左足カカトの内側と後面に圧痛
足踏みをしても左足を着くと強い痛みがある
状態です。
検査をしてみると脊柱はまだ弾力がありますが、骨盤は弾力が失われ硬直していました。
肩の外転も可動制限がありました。
まずは痛みが変化すると安心してもらうために、カカトの圧痛の解除から始めました。
脛骨内側からアキレス腱上方までの範囲で硬直部分を探し、疼痛誘発動作をかけてリリース個所を特定していきます。
カカト内側の圧痛は比較取れやすく、すぐに解除できましたが、カカト後面の圧痛は軽減しますが取れきれません。
それでも圧痛が軽減するだけでも、付き添いのご両親は少し安心していただけたようで、セルフケアの方法をメモされていました。
取り切れないカカト後面の圧痛は深追いせずに、身体の疲労・緊張を取っていきます。
仰向けで硬膜の調整をして脳脊髄液の循環を促していきます。
最初は仰向けでカカトがベッドに付くと痛がりましたが、調整が進むとその位では痛がらなくなりました。
次に膝倒しで体幹の捻転の動きを調整していきます。
アキレス腱や内側クロスポイントで反応が得られました。
内側クロスポイントを緩めながらカカト後面の圧痛を確認すると
「それほど痛くない」
と軽減していました。圧痛もかなり離れたところからきているようでした。
骨盤の動き・肩の外転の動きも改善できたので、立ち上がってもらいます。
「まだ痛い...」
はい織り込み済みです。
体幹のいくつかのポイントで疼痛誘発動作をかけていきます。
骨盤内の深層筋・腰背部の深層筋・腋下で大きく改善できることが判りました。
始めは仰向けで、次に座位や立位のまま問題個所をリリースしていきます。
これで足踏みではカカト痛が出なくなりました。
カカト内側・後面の圧痛も大幅に改善していました。
今回は深追いせずにここまでとし、セルフエクササイズと注意事項をおさらいして次回としました。
まずは登下校などの日常生活で歩行時のカカト痛軽減状態が維持できるのか、仮に戻ったとしてもセルフエクササイズで改善できるのか、経過を観察していきたいと思います。
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