歩くだけでも踵が痛い、シーバー病の小学生 1
チームメイト(のご父兄)の紹介で来院のH君(小5・サッカークラブ)
1か月くらい前から左かかとが痛くなり、最近は右かかとも痛みを感じています。
病院ではシーバー病(かかとの成長痛)と言われ、湿布を処方されましたが痛みは軽減しませんでした。
当室でシーバーが改善されたチームメイト(のご父兄)からの紹介で来院されました。
来院時の状態は
歩くと左かかと内側が痛い
左かかと内側に圧痛もある
来院時は右かかとに症状はありませんでした。
シーバー病についての当院の考え方を説明してから、施術に入りました。
最初に左かかと内側の圧痛の解除をしていきます。
筋膜のラインに沿って脛骨内側を辿り硬結を探していきます。
グミのような硬結を押さえていると、カカトの圧痛は消えます。ここまでが検査です。
カカトの圧痛の直接的な原因陰考えられる、脛骨内側の硬結を処理していきます。
ひと先ず2、3分の施術で圧痛は激減しました。
この時点ではまだ歩行時の左かかと痛は残ります。
施術台に載ってもらい、脳脊髄液の調整をし、全身の状態を整えていきます。
次に腰の捻転・股関節の屈曲開排などを検査して、可動制限のある右腰背部・股関節の調整をしていきます。
下半身の調整が済んだところで、足踏みでのかかと痛を確認してもらいます。
「まだ少し...」
当初よりも軽減していますが、まだ気になります。
立位のまま疼痛誘発動作をかけていきます。
腹部・骨盤部・腰背部...
骨盤部の深層筋で最も変化が見られました。
仰臥位で骨盤部の深いところまで手を入れていきますが、圧痛があるので段階的に緩めていきます。
筋膜のつながりを使って遠隔からリリースしていきます。
しばらくすると直接骨盤部の深層筋にアプローチできるようになりました。
もう一度足踏みでかかと痛を確認してもらいます。
「まぁまぁ良いみたい...」
もう少し追いかけていきます。
緊張している筋ではなく、弱化している筋を調べていきます。
腰背部が弱化して腰が弱く、関連して内転筋群が弱いようです。
セルフエクササイズで腰に力を集める体操をした後に、ピンポイントに内転筋に力を集める体操をしてみました。
その後の検査では、足踏みをしてもジャンプをしても、カカト痛は再現されませんでした。
筋筋膜をリリースするセルフケアと、弱化した筋肉を活性化するセルフエクササイズをおさらいして、次回としました。
シーバー病の症状を軽減するために、施術者(私)は痛みのあるカカトは触りませんでした。
(H君が圧痛が軽減したか確認のため触っただけです。)
体幹からカカトに至る筋膜のラインの施術で、彼のシーバー病は改善してくれました。
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