ぎっくり首?振り向くと痛い首痛のOLさん
「後ろを振り向いたらギクッとなってしまいました...」と来室のYさん(30代女性・事務職)
仕事中にふと後ろを振り向いた拍子にギクッとなってしまい、首を痛めてしまったそうです。
湿布を張って一晩寝ればよくなると思ったそうですが、痛みは変わりませんでした。
通勤で車の運転をしますが、首が痛くて怖かったそうです。
受診は翌日の夕方です。
来室時の状態は
首を振り向くと痛い、特に左に振り向くと右首筋が痛い、
上下はゆっくりであれば向ける、
状態でした。
一度仰向けになると起き上がるのが大変そうなので(当日の朝は起き上がるの大変だったそうで)、座位で施術を始めました。
疼痛誘発動作で施術個所を探していきます。
事務職とのことなので上肢からチェックします。
さっそく左側の上腕三頭筋で反応がありました。
分厚くなっている三頭筋を緩めると、少しずつ可動範囲が広がっていきます。
次は左の手の三里、お腹の負担でもあるのでしょうか?
「このところお腹の調子は良くなかったんです。」
「そうなんですね、もう少し動かせるようになったら仰向けでお腹も見ていきましょう。」
次は腸骨稜の呼吸器活点を取っていくと
「ゆっくりであれば、右も左も横が見られるようになりました。」
ここで施術台へ横になってもらい、お腹を調整していきます。
このところ取り入れているリメディ療法で、お腹を中心に調整していきます。
「なんかお腹が動いてきたようです。」
「緊張が取れたのかもしれませんね。」
すっかりお腹もリラックスしたようなので、起き上がって再度検査。
「左を向くと最後の最後でピリッと来ます。」
肋間の詰まりを取ると
「いつもよりもスムーズに動かせます。」
セルフエクササイズをおさらいして次回としました。
振り向いたときにギクッと痛くなったからと言って、振り向いたことが原因ではありません。
水に火を近づけても燃え上がりませんが、灯油に火を近づければ一気に燃え上がります。
身体がしっかり動いている(機能している)ときに振り向いても首は痛くならないのです。
施術は首には触れずに、疲労し動きの悪くなっているところを中心に行いました。
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