寝起きが特に痛い足底腱膜炎の70代女性 2
知人から話を聞いて来店のJさん(70代女性・立ち仕事)
半年ほど前から右足足底が痛くなり、病院での診断は「足底腱膜炎」。
病院での治療や鍼灸治療を受けていましたが、改善は思わしくありせんでした。
来店時の状態は
歩くとカカトと土踏まずの境目辺りが痛い、
起床直後は特に痛い、
付近を押すと圧痛がある、
この他に、左を向くと右の首筋が痛い、
状態でした。
3回目(1週間後)
「日中は痛みを忘れている時間が長くなりました。起床直後の痛みも軽くなってきました。」
カカトの圧痛も痛みの範囲が狭まり、セルフケアで緩和できるようになっています。
腹部の深層筋由来の部分の症状が緩和してきているようです。
今回も脳脊髄液の循環を調整していきます。
だいぶ動きの左右差が取れ、腰部の回旋もスムーズになってきました。
腹部の深層筋はまだ少し緊張が残るのか、深く捉えると圧痛が出ます。
筋膜のつながりを利用して離れた場所からリリースしていきます。
前回お伝えしたセルフエクササイズは効果はありますが、圧痛があるとやりにくいかもしれません。
少し時間はかかりますが(と言っても片側2~3分です)、前回のものよりも刺激のソフトな動作法をやってみます。
「今度のほうが簡単ですね。」
立ち上がって再確認してもらいます。
「痛みはありません。しっかり立てている気がします。」
うつ伏せで背面の施術をしていきます。
終わって起き上がるときに
「前から正座をすると右ひざが痛いんです。」とカミングアウト。
「大丈夫ですよ。こちらはどちらかと言うと足底腱膜炎より変形性膝関節症のほうが得意なんですよ。」
ハムストと腸骨稜を調整すると
「あらホント、だいぶ楽です。変形していると言われていたんですが、良くなるんですね。」
「変形は元に戻りませんが、痛みは筋筋膜で結構取れますよ。セルフケア教えますので、家でもやるといいですよ。」
再確認でもカカトの痛みはなくなっているため終了。
再度腹部深層筋とハムストのセルフエクササイズをおさらいして次回としました。
4回目(1週間後)
「起床直後の痛みもかなり取れてきました。ここ2~3日は朝も痛くないです。」
刺激の少ない動作法での腹部深層筋のセルフエクササイズがあっていたようです。
脳脊髄液の循環調整に腹部深層筋を触診しても
「以前のような痛みはないです。」
日中の痛みも
「ほとんど忘れています。痛みを感じてもすぐ緩和できます。」
カカトと土踏まずの境目の圧痛も、範囲が狭くなりセルフケアで緩和できています。
「たまに痛みを感じるときはどんな時ですか?」
「車から降りたときとか...」
「そんな時は最初にお伝えした、立位でも出来る腹部深層筋をやってみるといいですよ。今はお腹を押しても痛くないでしょう。」
その場でやってもらうと
「前より楽にできますね。やった後はしっかり感が違います。」
右ひざも正座をしても痛くないそうです。
仰向け・うつ伏せの一通りの調整をし「下半身のリンパ体操」をレクチャーしておきます。
症状もかなり軽減してきたので、次回は2週間開けてみましょう。
足底腱膜炎と診断されたカカトの痛みも、整体的な検査をして原因を紐解いていくと、痛みの箇所からは離れたところに原因を見つけることができます。
患部への治療でなかなか緩和しないような足底腱膜炎なども、元気が一番整体室へ一度ご相談ください。
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