股関節(恥骨付近)痛のサッカー少年 1
2022/01/25
右股関節(鼠径部・恥骨周辺)が痛いと来院のRくん(小6・サッカー)
以前当室で、お兄さんのひざ痛・足首痛が改善していました。
今回の弟君の右股関節痛は2週間くらい前からの症状で、病院では「骨には異状がないから筋肉疲労でしょう。2週間くらい練習を控えていれば...」と言われていました。
ちょうど2週間くらい経ち練習を再開したいと思っていますが、右足荷重時の内外旋の動きなどで痛みが残るそうです。
動作確認をしてみると、右足荷重時の内外旋のほか、
外旋しての股関節屈曲(インサイドキック)や、
深く股関節を屈曲すると可動制限がありました。
仰向けでのひざ倒しでは左倒しで右鼠経部に痛みがありました。
まず最初に仰向けの姿勢で脳脊髄液の循環を調整していきます。
ひざ倒しの可動域や股関節屈曲の可動域は広がりますが、まだ痛みが残ります。
股関節屈曲の可動は筋膜ラインのDFLの調整で痛みが取れました。
股関節内外旋の痛みは、恥骨の調整・腹直筋のリリース・骨盤から大腿部の外側の筋膜はがしで痛み消失です。
試しにゴムボールでインサイドキックをしてみます。
「ほぼ痛みないです!」
「ほぼってことはまだ少し痛い?」
「痛いというより、まだちょっと怖いです。」
立位の右足荷重でいろいろな動きを試してみると、右内転筋群で
「これなら大丈夫です!」
と変化してくれました。
股関節はいろいろな動きをするので、関係する筋筋膜は多く、また疲労しやすい傾向があります。
単純な一時的な筋疲労ならしっかり休息を取れば改善しますが、反復的継続的に疲労が溜まると筋膜の癒着がおき、
休んだり温めたり揉み解しでは改善しにくい状態になってしまいます。
当室では主に脳脊髄液の循環調整と筋膜の癒着を剥がすことで、これらの痛みの改善を進めています。
セルフエクササイズのおさらいと、練習再開時の注意事項を説明し次回としました。