急性腰痛で寝返り起き上がりが痛い４０代男性 １
2022/03/05
急性腰痛で、特に寝返りや起き上がるときに痛いKさん（４０代男性・カフェ経営）
バイクのメンテナンスをしていて、無理な体勢から動いて「ギクっ」となったそうです。
自力歩行が可能で自発痛は無いそうなので見せていただくことにしました。
昨年も右股関節の不調で診せていただいたことがありました。
股関節の調子はまずまずだそうです。
来室時の状態は
動きはじめに痛みがある
歩行は気を付けながらであれば歩ける
立ったり座ったりはちょっと怖い
お辞儀もちょっと怖い
寝返り・起き上がりが一番痛い
状態でした。
当日発症のため腰部は触らず施術することにしました。
初回
時間を掛ければ起き上がれるそうなので（来室直前まで横になっていた）、仰向けから施術を始めました。
以前施術した時も足・脚には負担があったので、今回もチェックするといたるところに圧痛点が．．．
ひざ倒しの動きを指標に施術していきました。
特に右足の脛骨内側・内果外果周辺に筋膜の癒着が目立ちます。
少し痛いのを堪えてもらい、しっかりと癒着を剥がしていきます。
ひざ倒しの動きと右への寝がえりは楽になりますが、左への寝がえりとおしりを浮かす動作での痛みが残ります。
お腹の緊張をチェックして行きます。
腹部・骨盤部の深層筋が緊張し圧痛があります。
直接腹部を施術すると緊張が強まる恐れがありますので、筋膜の繋がりを使って内ももから緩めていきました。
取り切れませんでしたが、左寝返りも先程よりも動きが楽になったことを確認して、起き上がってみます。
右から寝返って起き上がるのは、ゆっくりであればほぼ痛みなし。
座位からの立ち上がりでは痛みはないものの少し怖いそうなので、脛骨腓骨を締めると
「なんですかこれは？！すごく楽です。」
セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。
無理な体勢で動いたことが急性腰痛の引き金になったことは間違いありませんが、それ以前の身体の疲労の蓄積などが真の原因だと考えられます。
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