カカトの成長痛と言われている柔道小学生 1
2022/03/05
親戚の人の紹介で来室のI君(小4・柔道)
半年くらい前から左カカトが「何となく」痛かったそうですが、ここ2週間くらいで痛みが強くなってきてしまったそうです。
病院での診断は「シーバー病(カカトの成長痛)」と言われ、「成長痛なので成長期が終わり痛みが取れるまでは激しいスポーツは控えるよう」に指導されたそうです。
以前親戚のお子さんが、やはりシーバーで通院し改善しているのを聞いて来院されました。
来室時の状態は
歩行時に左足に体重がかかると痛い
カカトの内側に圧痛がある
走る・ジャンプも痛い
でした。
1回目
骨盤が硬く脊柱も可動性がいまいち、肩の外転も動きが制限されていました。
かなり疲労している身体です。
まず最初にシーバー病でも(成長期が終わらなくても)痛みが取れますということで、カカト内側の圧痛の解除から始めます。
脛骨の内側に沿って硬結(圧痛の解除ポイント)探していきます。
「ここを触れている時カカト押して痛みどうかな?」
驚きとニッコリが混ざった顔で、付き添いのお母さん見ています。
お母さん「どうなの?痛いの?痛くないの?」
I くん「痛くない!」
「じゃあ この硬結取っていくね!」
のけ反るようして痛みを我慢していますが、顔には笑顔もあります。
罰ゲームでも受けている感じでしょうか...
硬結を探しながら2~3分脛骨内側を調整すると、ほとんど圧痛は取れてくれました。
「このままだとまだ立ち上がると痛いかもしれないけど、試してみて。」
「まだ少し痛いです。」
体幹の深層筋を触りながら
「これならどう?」
「痛くない!」
施術ポイントは分かりましたので、疲労の解除から施術を再開します。
脳脊髄液の循環を調整し、元気度をアップしていきます。
ひざ倒しを指標に下肢から腰背部にかけての筋筋膜を調整していきます。
再度下腿部の硬結をチェックし、取っておきます。
これでもう一度起き上がって確認です。
骨盤脊柱の可動性は増し、肩の外転もスムーズに動きます。
足踏みくらいであればカカトの痛みもありません。
その場でのジャンプで少し痛みを訴えました。
疼痛誘発動作で検査すると、背部の深層筋で反応がありました。
ここも押さえると痛みとくすぐったさを訴えます。
なので、セルフエクササイズで腰背部の筋筋膜を調整してもらいます。
これでジャンプをしてもカカトの痛みは出なくなりました。
セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。
疲れが溜まった身体でしたので、しっかりセルフエクササイズをやってもらいます。