左かかとの痛みの陸上部の中学生 １
左足カカトが痛いと来室のY君（中１・陸上部）
同級生のクライアントさんの紹介です。
１週間ほど前から左のかかとが痛かったそうですが、大会で走って痛みが強くなり相談に来られました。
来室時の状態は
歩くと左かかとが痛い（足を引きずって来室）
カカトの内側（側面）に圧痛がある
状態でした。
お医者さんにはまだ行ってないそうなので、外傷の可能性も考慮しながらの施術となりました。
座位での検査では骨盤の緊張・右肩の外転制限が見られました。
デモンストレーション的に右肩の外転制限の解除をしていきます。
疼痛誘発動作で検査していくと、右肩甲骨・左腸骨稜で反応があります。
より反応の有った左腸骨稜の腸骨活点を取ると、スッと肩が上がるようになります。
Y君も付き添いのご父兄も、身体のつながりに興味が湧いたところで施術に入ります。
脳脊髄液の循環を調整してから、カカトの圧痛の解除をしていきます。
脛骨の内側で圧痛は軽減しましたが、取り切れませんでした。
次に足踏みでの痛みの解除をしていきます。
疼痛誘発動作で脛骨内側（上部）、内転筋群で反応がありました。
内転筋群は圧痛も強くあります。
内転筋群の筋膜を剥がすには圧痛が強すぎるようなので、離れた処からリリースしていきます。
腹部の緊張・肋間の緊張などを緩めると、内転筋群も徐々に剥がせるようになってきます。
内転筋群の圧痛も完全には取り切れませんでしたが、足踏みでのカカトの痛みは軽減してくれました。
カカトの圧痛も内転筋群の圧痛も取り切れなかったのは、それだけ疲労が強かったためか、他にメジャーな原因があるからと思われます。
今回は筋筋膜へのアプローチを中心に施術を進めます。
強く足を踏んだりするとまだ痛みがあるので、さらに検査していきます。
今度は骨盤内の深層筋で反応がありました。
立位のまま骨盤内の深層筋をリリースして、歩行時のかかと痛は解除できました。
初回は筋筋膜のアプローチを中心に、腹部の緊張を取っていき歩行時の痛みは解除できました。
セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。
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