曲げ伸ばしで痛いひざ痛の40代女性 2
以前息子さんがシーバー病で通院されたことのあるEさん(40代女性・パート勤務)
半年くらい前から右ひざが痛くなり、病院や接骨院へ通いましたが、症状が進行してしまっているそうです。
病院では骨の変形は特にない、と言われているそうです。
痛いのは右ひざの膝蓋骨のすぐ下で、来院時の状態は
膝の曲げ伸ばしで痛い
立ったり座ったりで痛い
階段(特に降りるとき)で痛い
長時間(30分位)の歩行で痛くて休みたくなる
状態です。
パートの内容は半分デスクワーク、半分軽作業だそうです。
非荷重時(座位など)のひざの曲げ伸ばしは、最終可動域で痛みはあるものの、まずまず曲げ伸ばしは可能です。
2回目(2週間後)
「全体的にはだいぶ良いが、動き始め(ずっと座っていてから立って歩く時やずっとその場に立っていてから歩き始める時)に痛みが残ります。」
その他階段昇降や歩行時の痛みはほぼ感じない(起床直後の階段を降りるときにたまに痛みを感じることがある)まで回復していました。
最初に脳脊髄液の循環を調整して疲労を取っていきます。
非荷重時(仰向け)でのひざの屈曲伸展は大丈夫。
患側(右)の股関節の開排が少し渋い感じが残ります。
TL検査で調べていくと殿筋や股関節の外転に関係する筋肉で反応がありました。
緩めてみますが、あまりスッキリとは変化しません。
今度は少し緊張を入れてみます。
これで開排はスムーズに動くようになりました。
立ち上がって膝の屈伸や足踏みをしてもらうと
「すごく軽いです。」
膝にも変化が出たようです。
座りっぱなし・立ちっぱなしの生活で、股関節周りの筋が弱化しているのかもしれません。
股関節を上手に使えないので膝関節に負担が来ることは良くあることです。
股関節を緩めるセルフケアと、弱化した筋を強化するセルフエクササイズをお教えして次回としました。
膝が痛いときにひざ周辺だけを狙って施術しても、良い結果は期待できません。
全身の(特に下半身の)バランスを見てあげると、好結果につながることが多いです。