座骨神経？脊柱管？間欠性跛行の５０代男性 １
久しぶりの来室のＮさん（５０代後半男性・デスクワーク）
２か月ほど前から左腰・下肢に痛みが出ているそうです。
症状も強くなってきたところで、たまたま会社の定期健診で側弯気味との指摘を受け、心配になって再来室されました。
来室時の症状は
左腰から下肢外側に痛みがある。
腰部痛は座っていても辛くなるが、一番つらいのは歩いての痛みで、
１００ｍくらい歩くと休みたくなる。
首肩も左側にコリ・痛みがある。
等々でした。
元々、自律神経症状と思われる不定愁訴がおありの方でしたので、その辺りも診ていきます。
《施術》
座位での検査で首の可動域が狭く、左回旋で左首から肩にかけて引き攣れが出ました。
自律神経の問題があると、首周囲は緊張・可動制限がある傾向があるので、しっかり可動域を出していきます。
２～３回の関節動作法で可動域も回復したので、またしばらくしてから戻りをチェックして行きます。
仰向けでひざ倒しや股関節の屈曲・開排を確認すると、左倒しで左腰部から大腿外側にかけての、痛み・引き攣れが強いようでした。
間欠性跛行があることから脊柱管狭窄症を疑い、足趾・足甲の剥がしをしていくと、左倒しだけでなく股関節の屈曲やＳＬＲも改善してくれました。
以前はあまり足趾では反応がなかったので
「最近履いている靴は履きやすいですか？」と聞くと
「ちょっと大きめでぶかぶかする感じなんです。」
「少し靴紐や中敷きなどで調整したり、帰宅後に足趾のセルフケアをしてみてくださいね。」
その後は腹横筋を刺激したり、骨盤隔膜を緩めで腹部を調整しておきます。
最後に首・胸鎖乳突筋を調整して再検査です。
左腰部から肩外側にかけては凄く楽になった。
首の回旋も楽、左肩の張りが少し残るとのことでした。
検査していくと左肩は、大腸経への刺激で楽になるようでした。
手や腹部のツボを使って大腸経への刺激をすると、左肩の張りコリも取れてくれました。
側弯については、当方の珪砂ではあまり側弯に感じませんでしたので、気になれば病院で再検査を受けてもらうことにしました。
セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。
主な症状は腰部や首肩を訴えていましたが、その出発点は足部・足趾の機能不全との見立です。
脊柱管狭窄症と診断された人や間欠性跛行を訴える人は、足部・足趾に問題のある人が多いです。
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