歩くのも痛い!有痛性外脛骨のサッカー部中学生 1
知人の紹介で来院のR君(中1・サッカー部)
小学生のころからサッカーをやっていましたが、中学生になり新しい環境で練習するようになってから左内くるぶし下が痛くなってしまいました。
最初は左側だけでしたが最近では右足も痛くなってしまいました。
病院での診断は「有痛性外脛骨による痛み」で、練習を休んで様子を見るように言われています。
が、安静にしていても痛みが引かないので、知人の紹介で相談を受けました。
来院時の状態は
両足の内くるぶし下(外脛骨)に圧痛がある
歩行時などに痛みが出る
足首内反時に痛みがある
状態でした。
現在部活は別メニューで練習のサポートなどをしているそうです。
検査
仙腸関節は左右とも弾力性がなく、肩外転は左右とも120度位で制限がありました。
施術
当院の整体でも改善可能か?外脛骨周辺の圧痛と内反可動時痛の軽減テストをしてみます。
外脛骨周辺の圧痛は脛骨内側の施術で軽減し、内反時痛は捻挫の後遺症などで使う関節動作法で軽減しました。
整体でも改善可能と判断し施術に入りました。
肩の外転制限は疲労による体液の循環不良が考えられることから、脳脊髄液の循環を調整して疲労を取っていきます。
数分の施術で骨盤の可動性が出て、肩の外転の可動域は大幅に改善しました。
右肩の動きに渋さが残りましたが、鎖骨の調整で改善できました。
外脛骨周辺の圧痛は少し残りましたが、体重をかけていない時の内反痛は消失していました。
立ち上がって足踏み、足首の可動痛をチェックしてもらいます。
立位(荷重時)の内反痛が残っていました。(10⇒5)
立位のままで疼痛誘発動作をかけていきます。
これまで比較的多かった脛骨内側や体幹部の深層筋では、あまり反応がありませんでした。
もう少し追いかけていきます。
腋下、上腕、前腕... 右手首で反応がありました。
手根骨が硬くなっています。
手根骨の可動性を出すと
「10の痛みが2くらい」
再度体幹部の深層筋に疼痛誘発動作をかけていきます。
反応のあった腰背部の深層筋を緩めると、足踏み・立っての足首内反の痛みは
「今は痛くありません」
最後にもう一度、脳脊髄液の循環を調整しておきます。
最初の内は状態が安定しないことが多いので、さらし固定と運動は歩行のみとして次回としました。
有痛性外脛骨の痛みは経験則的には、捻挫などの後遺症と同様に、靱帯の弛みや体幹の深層筋の働き不足による足部への負担増と思っています。
靭帯の回復と足関節の調整が出来れば痛みは改善できます。
あきらめずにご相談ください。