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整体修行編

整体の勉強を始めたころ

井本先生の道場では半年ワンクールで、初等・中等・高等講座と進んでいきました。
最初何が辛かったかというと「正座」での座学が辛かった。
一講座2時間のうち前半は座学ですが、先生の講義を聞くのも正座、それまで正座の習慣などなかったので、先生のお話を聞くどころではありませんでした。
途中整体体操などで身体を動かす講義になるとホッとしたのもつかの間、実技も正座で行うものが多く、整体の技術よりも整体のできる身体作りが最初の関門でした。

それでも中等・高等と進むころには少しは正座もできるようになり、後輩たちが脂汗を流しながら正座しているのを見てにんまりしたものです。

初等では腹部操法を中心に、中等・高等では脊柱・腰部などを中心に講座が進みました。

井本先生の道場では型を大変重んじられて、しっかりとした型を指導いただいたのが、今の施術にも大変役立っています。

 

プロ講座に上がると直接井本先生の指導される講座となります。この奥の深い整体の世界が難しかった。先生はシンプルにお話しくださり、時には手を取って指導してくださいましたが、私は整体の迷宮に迷い込んだかのような日々でした。

おかしなもので、その後井本先生の道場を離れ、いくつかの整体の団体で学び臨床も積みかねてくると、要所要所で「あの時井本先生のおっしゃっていたのはこのことか!」とか、「あの頃はわからなかった変化が、こういう検査をすれば自分にもわかる」ような体験が増えてきました。

やはり最初に井本先生の道場で学んだことは大きかった。

と、これはまた数年後の話。

静岡でAPP法(回復整体)を学びました。

整体室に集まってくるクライアントさんは「今の症状を何とかしてほしい」とやってきます。しかし井本整体では具体的な症状に対応せず、身体を整える・自然治癒力が発揮できるようにすることを主眼としていますので、地方の整体院の施術者とクライアントさんの思いはアンマッチでした。
理想としては自然治癒力が発揮されて症状がいらない身体になるのが整体だと思っていますが、クライアントさんの「今の症状を何とかしてほしい」に対応できないと経営が成り立ちません。

いろいろな手技のセミナーを受け始めましたが、その中で自然形体療法系のAPP法(回復整体)の長期コースで学ぶことになりました。
手技の特徴としてはソフトなゆらゆら系の手技で身体の歪みを取るのが特徴です。
経営やコミュニケーションの基礎もこちらで学びました。

コース終了後もこちらで勉強していましたが、家族の病気などのために会を離れてしまいました。

更なる高みを目指し勉強を再開しました。

父が亡くなりしばらくは目の前のクライアントさんの施術を中心にしていましたが、1周忌を過ぎたころから再び整体を学び始めました。

以前から興味を持っていた「操体法」、古い書籍やビデオで見よう見まねでやっていましたが、仙台の操体学院出身の先生に手ほどきを受け、本格的に施術に取り入れ始めました。

 

現在は疲労回復協会の技術を学んでいます。

現在はゴッドハンド熊谷剛先生が主宰されている疲労回復協会の認定院として学び・施術しています。

熊谷先生の理路整然とした身体観に惹かれ、またその神業のような施術を目の当たりにして、より高みを目指して修行中です。

熊谷先生の体液の循環を重視した身体の見方、生理的な問題・構造的な問題への切り分け、TL(セラピーローカリゼーション)による必要な施術ポイントの検査はとてもシンプルで分かりやすい施術法(もちろん奥は深いのですが)だと思います。

疲労回復協会の理論・施術法をベースに井本整体の頃のノートを読み返すと、ようやく腑に落ちることが多々あります。

井本整体で習った整体体操や調律点なども、アナトミートレインなどの筋膜のつながりで見ていくと理解しやすいようですし、TLやOリングとはちょっと違うようですがJPR法の「疼痛誘発動作」はなかなか使い勝手の良い検査法です。

まだまだ世の中にはいろいろな整体があります。
技術コレクターにならないよう、一つ一つ技術を身に着けていきたいと思っています。

整体修行の道はまだまだ続きます。

 

 

続く

公開日:
最終更新日:2016/04/16