動き始めが痛い股関節痛の事務職・女性 1
左股関節付近の痛みで来院のFさん(30代女性・事務職)
以前に甥ごさんのオスグットが当室で改善した縁で来室です。
去年の年末ごろから左股関節付近のコリ・引っ掛かりを感じていたそうですが、ストレッチなどで対処していたそうですが、1月末ごろから痛みを伴うようになったそうです。
近くの整形外科ではレントゲン検査の結果、特に股関節に問題はないので、軽い運動やストレッチをするよう指導されました。
しかし股関節付近の痛みはなかなか取れなかったそうです。
来室時の状態は
事務仕事で座っていて立ち上がって歩き始めるときに、左股関節周辺に痛みがある、
(台所などで)立っていると段々と鈍い痛みが出てくる、
そうです。
〈初回施術〉
座位の検査では左右とも仙腸関節付近が硬く、腰部の回旋も可動制限がありました。
仰向けで股関節の屈曲・外転・外旋などを検査すると、明らかに右よりも左が動きません。
他動で動かす分には痛みはないそうです。
脳脊髄液の循環を調整して、身体の疲労を取っていきます。
左の股関節の可動域は先程よりも改善していますが、まだ右と比べると狭い状態です。
足関節周辺から、股関節の可動域を確かめながら、筋膜を剥がしていきます。
カカトの内側外側、脛骨内側、ハムストで変化が出ます。
次に殿筋群を緩めていきます。
外線六筋と呼ばれる細かい筋肉も緩めていくと、徐々に可動域も広がってきます。
他動での可動域の左右差がほぼ取れたところで、立ち上がって確認してもらいます。
「立ち上がって身体がまっすぐになるときに痛みが残ります。」
股関節伸展の動きでしょうか?
大腿部前面の筋筋膜を緩めると
「だいぶ楽ですが、立っているとお尻付近が凝ってくる感じです」
吹く分の深層筋に押圧刺激を加えると
「お尻のコリが取れてきました」
腹部深層筋のセルフエクササイズをお伝えして次回としました。
特に女性は股関節周辺は負担がかかりやすいので、痛みが取れた後も適切なエクササイズ・ケアで再発防止をしていく必要があります。
先ずは長時間座りっぱなしを控え、適度に股関節を動かすようにして見ましょう。(最低限ジグリング)