疲労性?尾骨の変位?腰痛症の高校生 1
小学生のころから時折来院のA君(高1・サッカー部)
小学生の頃はシーバー病、中学では足の甲の痛みで来院経験あり。中学生の頃に腰椎分離症の既往がありますが、その時は診ていません。
夏ごろから、たまに腰が痛い感じがしていたが、最近痛みが酷くなってきたそう。
病院でMRIを撮ったが、分離症箇所は癒合しており問題ないそうです。
来院時の状態は
走ると痛い
前屈後屈で痛い、特に後屈は反れない
状態でした。
疲労性の腰痛を疑い検査していきました。
後屈痛を指標に疼痛誘発動作をけていくと、腹部・下肢前面・下肢内側で反応があります。
直接的には腹部の深層筋のようですが、腹部に緊張が来る原因として下肢前面・下肢内側の疲労や緊張がありそうです。
施術台に載ってもらって、脳脊髄液の循環を調整して身体の疲労を取っていきます。
ひざ倒しや股関節屈曲などの動きは、ある程度可動域も広がりますが、今一つスムーズさが出てきません。
新型コロナ又はそのワクチンの影響を鑑み、リメディ療法で処理していきます。
格段に反応が良くなります。
大腿部の前面と下腿部の内側は少し痛みを伴いますが、しっかりと筋膜を剥がしていきます。
うつ伏せで下腿三頭筋とハムストも剥がし、殿筋から要は部の深層筋も緩めておきます。
これで一度起き上がって再確認です。
前屈・後屈も
「来た時よりだいぶ良いです」
立つときに腰に少し違和感があったそうなので、ちょっと閃いて尾骨の動作法を行ってみます。
「立つのがすごく楽です。後屈もさらに良くなりました」
下肢の筋筋膜のセルフエクササイズと尾骨の動作法のセルフバージョンをおさらいして次回としました。
種目がサッカーなので下肢は疲労が溜まりますし、転んだり又は筋肉の引っ張り合いで尾骨に負担がかかっている可能性もあります。
初回ではっきりと原因の切り分けは付きませんでしたが、セルフエクササイズは、それほど手間・時間は掛からないので家でもしっかりケアしてもらいます。