歩くと痛いシーバー病(カカトの成長痛)の小6女児 2
歩くとカカトが痛いYさん(小6・女児)、ミニバスをやっています。
以前から痛みがあったそうですが、最近痛みが強くなり歩くのも痛い状態です。
病院では「踵骨骨端症(シーバー病)」と診断されています。
痛みは左かかとで来院時は
歩くと(踵をつくと)痛い
押しても痛い
状態でした。
ミニバスをやっていて比較的大柄のお子さんです。
2回目(1週間後)
「練習の後は痛いけど、普段歩くのは大丈夫。」
練習後は痛みがあるそうです。
日中は歩いての痛みはだいぶ内輪(ほぼ痛みなし)になっているようです。
今回は練習試合後なので少し痛みがありますが、初回ほどではありませんでした。
検査では骨盤・脊柱・肩外転ともスムーズでした。
股関節に渋さがありました。
今回も踵の圧痛をセルフで解除していきます。
やり方を見せながら自分で施術ポイントを探して緩めて...
2回目ともなると上手に圧痛を解除できました。
足踏みでの痛みは「まだちょっと痛い...」
疼痛誘発動作でアタリを付けておきます。
大腿後面から殿筋群で反応がありました。
ここまで調べておいて施術台に乗ってもらいます。
脳脊髄液の循環を調整して疲労を解除していきます。
左の足首・アキレス腱・足底腱膜は少し硬直しているようなので緩めておきます。
前回緊張していた手首・前腕は可動性を維持していました。
先ほど調べておいた大腿後面を剥がし、殿筋群を緩めていきます。
うつぶせでの足上げもよく上がるようになりました。
次にお腹を緩めていきます。
お年頃なのか、お腹を触るとくすぐったいようなので、頭蓋を使って遠隔で緩めていきました。
少しするとお腹も触れるようになったので、腹部の調律点を調整しておきます。
もう一度立って足踏みを確認します。
「まだちょっと...」
今度は立位で疼痛誘発動作をかけていきます。
先ほどの3点ではもう反応はありませんでした。
腰背部と腹部の深層筋で反応がありました。
立位のままリリースしていきます。
「もう大丈夫。」
これで残った足踏みでの痛みも取れました。
ミニバスの練習は体幹から下肢にかけて負担がかかり痛みが再発しやすいですが、日中の学校生活などでは痛みが軽減しているので、一歩前進です。
練習とコンディショニングのバランスをとって、早期回復を目指しましょう。