両足かかと痛で「踵の成長痛(シーバー病)」と言われた中学生 2
両足の踵痛で歩くのも痛そうに来室のR君(中1バスケ部)。
小学校までミニバス、中学生になって部活でバスケを始めた。
夏休みが終わるころから両足の踵痛になり、病院では「踵の成長痛(シーバー病)」と診断されたそうです。
初回来室時は特に痛みが強かったようで、歩くのも(足を着くのも)大変そうでした。
来室時の痛みは
両足踵周辺の圧痛
歩行時も踵を着くと痛い
足首を伸ばして(底屈)の痛みが主でした。
2回目(5日後)
圧痛・動作痛とも残っているものの
「整体を受ける前と比べると全然軽い。」そうです。
良かったです。
ご自身の感覚では、圧痛は10→1くらい、動作痛は10→3~4くらいだそうで、少し練習をすると動作痛は戻りがあるようでした。
脳脊髄液の循環を調整して、身体の疲労を取っていきます。
両股関節の動きが狭くなっているので、疼痛誘発動作で施術個所を探しながら可動域を広げていきます。
下腿部もありましたが、一番可動が広がったのがハムストで、剥がすように緩めると股関節の動きもスムーズになります。
まだカカトとを触っていませんが再検査をします。
ジャンプの着地での痛みはほぼ無し、足首の底屈もだいぶ軽減するそうです。
彼の踵痛にはハムストがかなり影響があるようなので、セルフエクササイズを追加します。
足首の底屈痛の原因を探していきます。
前回同様アキレス腱ふくらはぎの筋腱移行部辺りでだいぶ痛みが取れますが、更に追いかけます。
足底ではあまり変化がありませんでしたが、足趾の縮こまりを調整すると
「痛くないです、すごい楽です。」
となりました。
シューズの中で足が動いてしまい、縮めて(丸めて)踏ん張るような癖がついていたのかもしれません。
足趾を伸ばすテーピングで補強して再度確認。
「すごく楽です。足も軽く感じます。」
セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。
シーバー病は俗に踵の成長痛と云われていますが、この踵痛はオーバーユースによるスポーツ障害です。
下腿部・体幹部の筋緊張が取れれば、痛みは落ち着いてくると思われます。