座っていると痛い、立ったりの動作始めで痛い尾骨痛のOLさん ２
右臀部の痛みで来室のＦさん（３０代女性デスクワーク）。
デスクワーク中心のＯＬさんで、日頃から腰には凝り感や鈍痛を感じていた。
１か月ほど前から右臀部に普段よりも強い痛みが出るようになってしまいました。
その時は病院に通って一旦痛みは消えましたが、２週間後くらいから再び痛みだ出てしまいました。
今回は病院では痛みが取れなかったそうです。
以前当室で、ぎっくり腰の後遺症が改善していた姉さんの紹介で来室されました。
来室時の症状は右臀部・尾骨周辺痛で
立ったり座ったりで痛い、
寝返りで痛い、
歩いたり立ち仕事をしていると違和感・鈍痛がある、そうです。
２回目（１０日後）
だいぶ良くなったそうですが、忙しい日の夕方などにまだ腰部・臀部に鈍痛が出るようです。
セルフケアをすれば軽減するので対処は出来ていますが、もう少し何か問題があるかもしれません。
立ったり座ったりの痛みはほぼ感じなくなったそうです。
脳脊髄液の循環を調整し、筋肉をポンプして身体の疲労を取っていきます。
股関節の屈曲、ひざ倒しの渋さなどはハムストの緊張から来るようです。
ハムストを剥がすように緩めると股関節・ひざ倒しともスムーズに動くようになりました。
腹部の緊張を緩め胸部（肋間）緩めると呼吸も深く入るようになります。
うつ伏せで背部の検査をすると少し力が入りずらい（うまく力が入らない）ようなので、通称平泳ぎで腰背部に緊張を入れて、腹部と背部のバランスを取っていきます。
最後肩も凝るということなので、手三里を取って再検査。
「姿勢よく楽に座れます！」
ピンを背筋を伸ばして座るのが必ずしも良いわけではありませんが、お腹側と背中側のバランスが取れて良い姿勢が取りやすくなったと考えられます。
また長く座っていての腰痛はハムストの緊張からくる（タイトハム）こともあるようですので、こうもり様体操をお伝えして次回としました。
デスクワークが長く腹側・背側のバランスが崩れ、ハムストの緊張と相まって尾骨に負担がかかっていたのかもしれません。
セルフエクササイズをおさらいして次回としました。
尾骨の歪みによる腰部・臀部痛は、多くの場合「腰痛」とされて施術されますが、腰部臀部の筋肉を緩めても尾骨の変位が改善しないと痛みが軽減しません。
悪い姿勢や長時間座りっぱなしの生活習慣からくる尾骨の歪みは、実際に尾骨を調整して痛みが軽減する事で確認します。
立ったり座ったりで痛い、前屈で痛い、寝返りで痛いなどの中には、尾骨の歪みによる痛みの可能性もあります。