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両足かかと痛で「踵の成長痛(シーバー病)」と言われた中学生 1

   

両足の踵痛で歩くのも痛そうに来室のR君(中1バスケ部)。

小学校までミニバス、中学生になって部活でバスケを始めた。

夏休みが終わるころから両足の踵痛になり、病院では「踵の成長痛(シーバー病)」と診断されたそうです。

初回来室時は特に痛みが強かったようで、歩くのも(足を着くのも)大変そうでした。

来室時の痛みは

両足踵周辺の圧痛

歩行時も踵を着くと痛い

足首を伸ばして(底屈)の痛みが主でした。


最初に踵周辺の圧痛からとっていきます。

組織復元法で周りから徐々に踵の方へ。

片足それぞれ数十秒くらいで痛みが3割減、軽減はしましたが取り切れません。

次に筋膜の繋がりを使って圧痛の軽減するポイントを探していきます。

脛骨の内側からアキレス腱筋腱移行部周辺で圧痛が大幅に軽減するポイントがありました。
両側とも剥がすように緩めると、圧痛は残り3割まで軽減しました。

次に足関節の関節動作法で、底屈痛を取っていきます。

片足はやり方を説明しながら私がやって見せ、もう片足はR君にやってもらいます。

足首の底屈痛が軽減し少し動きが出てきたところで、再び踵の圧痛の処理です。

R君の場合、アキレス腱ふくらはぎからの影響と足底からの影響。またはその両方の影響が考えられます。



ここまではセルフエクササイズで覚えてもらい、自宅や学校でやってもらいます。

脳脊髄液の循環を調整して疲労を取ってから、関節の可動域を指標に施術ポイントを探していきます。

両足とも膝の動きが硬くハムストで改善するようです。ハムストの筋筋膜を緩めていきます。

ここで一度立ち上がって確認。

立ち上って足踏みをして「だいぶ良い。」

軽くジャンプをしてみると「着地でちょっと痛い」

疼痛誘発動作で検査すると、ジャンプの着地痛は体幹の深層筋で改善するようです。

立位のまま体幹の深層筋を緩め再検査。

「ほぼ痛みはない」ところまで軽減しました。

初回は深追いせず、セルフエクササイズのおさらいと注意事項を説明して次回としました。

シーバー病は俗に踵の成長痛と云われていますが、この踵痛はオーバーユースによるスポーツ障害です。

下腿部・体幹部の筋緊張が取れれば、痛みは落ち着いてくると思われます。

 

 

 

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