歩くと痛い、変形性と言われた股関節痛の７０代前半の主婦 2
2018/10/02
歩くと痛い股関節痛で来院のＲさん（７０代前半・主婦）
半年くらい前から左股関節が痛くなってしまい、複数の病院での診断は「変形性股関節症」でした。
保存療法で痛みが引かなければ人工関節なども検討するように言われていましたが、本人・家族とも手術は避けたいと考えています。
病院でのリハビリを受けたりお薬の服用では、あまり改善が見られなかったそうです。
Ｒさんの娘さんの職場の方が、当院で変形性膝関節症の痛みが改善したのを聞き、娘さんに付き添われ来店されました。
来院時の状態は
歩行時左足に体重が掛かるとそけい部から大転子付近に痛みがある
階段の昇り降りは痛みのためできない
椅子での立ったり座ったりも痛い
そうです。
外出するときは杖を突くようにしているそうです。
筋筋膜へのアプローチで痛みの軽減が期待できること
股関節の変形が改善するわけではないこと
自宅でもセルフエクササイズを続けて貰うと改善しやすいこと
改善には継続通院が必要なこと
を説明し施術に入りました。
２回目（５日後）
「家の中でいる分には少し痛みが内輪になった気がします。」
セルフエクササイズなども行うと動きが良くなることを実感しているようです。
仰向けはまだ少し痛みがあるようなので、疼痛誘発動作で痛みの原因を探りながらリリースしていきます。
今回もアキレス・下腿部が反応したので、ゆる体操風にアキレス下腿部をリリースしていきます。
両足行うと
「何とか仰向け寝が出来ます。」
短めに硬膜の調整をして脳脊髄液の循環を促していきます。
前回は膝倒しは両方痛かったので飛ばしましたが、今回はしっかり取っていきます。
右倒しで左骨盤側面が痛いのは左の大腿外側の筋膜の剥がしで、左倒しで右腰背部が張るのは腰背部の深層筋で軽減できました。
痛みを庇って歩く等の動作で負担が掛かっているのかもしれません。
仰向けで足踏みの要領で膝・股関節の曲げ伸ばしをしてみます。
負荷がかかっていなければそこそこ動きます。
こちらが手で負荷をかけてやってみます。
仰向け寝の姿勢ならばかなりの抵抗（自分の身体が上にずれるくらい）での大丈夫のようです。
股関節に負荷がかかるだけの問題では無さそうです。
起き上がって施術台からの立ち上がりを試してもらいます。
「やっぱり痛いです．．．」
先程と同じくらいの負荷なのに痛みが出ます。
この痛みを指標に疼痛誘発動作をかけていきます。
下肢から３ポイント．．．
あまり変化はありません。
臀部の２ポイント．．．
少し楽なようです。３割減くらい。
腹部の深層筋２ポイント．．．
ここですと半減するようです。
立ったり座ったりが続いたので、一度ここで反応箇所をリリース。
リリース後は施術台の立ち上がりは
「結構楽になった気がする。半減～７割減くらい」
足踏みも
「半減位になっています。」
股関節そのものよりも股関節につながるいくつかの筋・筋膜の影響が大きいので、前回のセルフエクササイズ（特にジグリング）を続けて筋肉を緩めていきましょう。
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