歩くのも痛い、オスグットと診断されている小５の男児 ４
右ひざ痛で、歩くのも痛いＫ君（小５・ラグビー）
２か月くらい前から右ひざが痛み出し病院では「オスグットでしょう、１年か１年半で自然に治ります。」と言われたそうです。
治療は超音波治療が中心で、その他にシップを処方されているそうです。
騙し騙しラグビーをやっていましたが、先日の試合で痛みが強くなってしまいました。
１年か１年半もスポーツが出来ないのも可哀そう、とお母さんに連れられて来院されました。
来院時は
歩くのも痛みがあり、右足を引きずって歩いている
少し曲げるもの痛い
ひざ下に圧痛がある
状態でした。
４回目（１週間後）
「コンタクトプレー以外は通常の練習をしました。そんなに痛くありませんでした。」
ひざの屈曲伸展の動きで少し庇う感じがありましたが、痛みはありませんでした。
コンタクトプレーは、ひざをぶつけるのが怖いので無理しなかったようです。
指導者の方も無理はさせない方針のようです。
前回同様、腹部・腰部の深層筋を緩めてから、内臓疲労を取る施術をしました。
だいぶスムーズになりましたが、ひざの伸展でぎこちなさが残りました。
ひざ下のさらし固定で安定しました。
５回目（２週間後）
「コンタクトプレー以外は普通にできます。」
コンタクトプレーはやはり怖さがあるようです。
ひざ下の圧痛も押すぐらいなら痛みはありませんが、とんとん叩くと痛みがあるそうです。
脳脊髄液の循環を調整して、疲労を取った後ひざ下の圧痛から調べていきます。
アキレス・脛骨内側・大腿後面．．．なかなかヒットしません。
以前変形性膝関節症の人のひざの圧痛で変化のあった、脛骨の外側を試してみると、これがヒット。
さらに細かく検査していくと、足三里付近の筋膜リリースでひざ下の圧痛も解消しました。
地面にひざをつく動きも大丈夫でした。
再検査のひざの屈伸進展も痛みはありませんでした、
が
少し動きがぎこちない
痛みはないものの、ひざをかばう動作が癖になっているようです。
いくつか整体体操を試してみると、腰に力を集められると動作もスムーズになるようです。
疲労するほどやっていはいけませんが、腰に力を集める体操を続けるように指導して次回としました。
最近は「腰を入れる」「腰に力を集める」感覚が判りづらいお子さんが増えています。
生活習慣の変化や遊び方の変化で「腰」や「肚はら」の感覚が希薄になり、筋力に頼る運動で故障が起きているように感じます。
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