反ると痛い・中腰で痛い、腰椎分離症と言われた中学生
スポーツをやる子に多い腰痛で、反らしたりすると痛みが強くなると、腰椎分離症と云われるケースがあります。
紹介で来院のK君は中2の野球部員。
小学生、中1と同様の痛みがあり、病院では『腰椎分離症』による腰痛と診断されたそうです。
今回は知人の紹介で当整体室へ相談に来られました。
来室時は
腰を後ろに反らすと痛い、
ゴロを捕球する様な中腰になると痛い、
腰痛でした。
腰椎分離症は分離(骨折)しているから必ず痛い訳ではありませんし、骨折はそのままでも痛みは軽減する事がよくあります。
どこまで分離(骨折)と腰痛とに因果関係があるか、はっきりとは判らない腰痛と云われています。ある地域のエスキモー(イヌイット)には6割の人に分離症者が見られるそうですが、ほとんどの人に症状がないことが調査により明らかになっていています。
K君の場合も、身体の循環を高める操法のあと、腹部を緩めていくとどんどん身体を反らせるようになります。
最後は大腿四頭筋を緩めてあげると、痛み無く身体を反らせるようになりました。
最近流行りの「体幹トレーニング」の副作用のように思われます。
次に中腰でのゴロを捕球する動作。
こちらは仙腸関節の関節動作法を行うと、痛みが取れてくれました。
分離(骨折)したものが付いた訳ではありませんが、痛み自体は取れてくれました。
こうした臨床を見ていると、やはり根底にはオーバーワークによる疲労(偏り疲労も含め)があり、一部の関節の動きの悪さが連鎖して症状になっている思われます。
経過を観察しながら、もう少し通院してもらいますが、初回でほとんどの痛みが軽減しました。
練習前後のエクササイズをおさらいして次回としました。