「尾骨の成長痛」と言われた男子中学生 1
お母さんと来室のF君(中2)。
2週間ほど前から尾骨付近が痛くなってしまい
病院で「尾てい骨の成長痛」と云われたそうです。
レントゲンでは特に問題が見つからなかったそうです。
痛み止めなどで少し様子を見る様に云われましたが、症状に変化がなく、このまま痛みが続くのが心配だそうです。
来室時の痛みは
座っていると尾骨付近が痛くなり
立ち上がる時も痛い、
仰向けで足を伸ばすと痛い状態です。
普段からあまり姿勢は良くないそうです。
1回目
先ずは仰向けでは痛みがあるとのことなので、座位から立つ時痛い尾骨痛の改善から着手します。
最初に背骨の生理彎曲をつけ、尾骨の変位を調整していきます。
尾骨は前方変位を疑って関節動作法を行います。
「こうにしていると立つ時の痛みどう?」
「まだちょっと痛い。」
少し場所を探しながら数回やってみます。
「これではどう?」
「今は痛くないです。」
座っていてもさっきより楽になったそうです。
お母さんにも、セルフエクササイズをレクチャーしておきます。
次に施術台の上に仰向けになってもらいます。
「仰向けの姿勢はどう?」
「いつもよりは良いけど、ずっとやっていると痛くなりそう。」
膝を立てていれば少し楽だそうなので、膝立てで腹部の深層筋から緩めていきます。
左右緩めると足を伸ばしても
「さっきより良いみたい。」となったので
足を伸ばして仰臥位で脳脊髄液の循環を調整していきます。
ひざ倒しで右倒しで左腰背部が突っ張るそうなので、下肢から検査していくとアキレス・ハムストで反応がありました。
筋膜を剥がすように緩めていくと
「仰向けでもそんなに痛くない」まで改善しました。
再度、座位・立ち上る時の確認をしてみます。
「今はほとんど痛くないです。」
初回は深追いせず、自宅でも出来るように座位と仰向けでのセルフエクササイズを復習して次回としました。