尾骨(尾てい骨)の成長痛と診断された小6女児
2016/11/05
ご両親に付き添われて来室のNさん。
彼女はスラッと長身の小6女子で、10月頃から尾てい骨付近に痛みを感じるようになったそうです。
三つの整形外科を受診したが
『骨には異常ありません』や『尾骨の成長痛でしょう。』の診断だったそうです。
来室時の状態は
座っていると痛い
立ち上る時痛い
仰向けで足を伸ばすと痛い
寝返りで痛い
その他にしゃがむと左膝が痛くなる時があるそうです。
(今回は違和感程度でした。)
彼女はこの1年間に8㎝伸びたそうで、お年頃なのか余り背が高いと恥ずかしいのか、余り姿勢がよくありません。
検査をしてみると骨盤や脊柱の可動性も落ちています。
仰向けが痛いそうなので座位での調整から始めます。
最初は足組法で骨盤の歪みをとっていきます。
骨盤の歪みを調整した後は、尾骨の関節動作法で歪みを調整していきます。
痛みのあった立ち上がり動作を指標に、尾骨を調整していきます。
彼女の場合も尾骨の前方変位を調整し確認すると、痛みはほとんど感じないところまで取れています。
しばらくして姿勢が悪くなると、またすこし痛くなります。
が、セルフエクササイズの尾骨の調整で痛みがまた取れます。
直接的には尾骨の歪みが、もう少し掘り下げていくと骨盤の後傾が、成長痛と言われた尾骨痛の正体のようです。
次に仰向けで痛みが出るか確かめてみると
「今は大丈夫みたい...」
寝返りは痛みが出ましたので、これも腸骨の関節動作法で改善しておきます。
ここまでで仰向けでの施術が可能となりましたので、体液の循環を高める操法で生理的な問題へアプローチしていきます。
体幹の調整が終わったところで、仰向け・寝返りの痛みが戻らないのを確認して、座位での痛みを再確認してみます。
5分位座ってもらっただけですが
「全然違う!」
変化を実感してもらえたようです。
最後忘れていました、左膝の痛みも違和感が無くなっていました。
オスグットだとか成長痛だとか言っても、程度の差はあるもののこのように痛みは軽減します。
ある意味、小中学生の(画像診断等で)原因不明の関節痛を、成長痛と言っているにすぎないと思っています。
当初の痛みはすべて改善しましたが、今はまだ少し姿勢を気をつけなければ痛みが出やすい状態です。
いわば生活習慣痛です。
2回目(4日後)
「午後になると、授業の後半とかに腰が重くなる感じでしたが、これまでと比べるとかなり楽でした。」
と感想を話してくれたNさん。
腰の重い感じもお家でお母さんに手伝ってもらって、セルフエクササイズを行うと楽になり塾とかでも大丈夫だったそうです。
セルフエクササイズも上手に出来ているようです。
今回は最初から仰向けが出来ましたので、仰向けでの循環を高める操法から。
体液の循環が高まり身体の弾力が出て来た後は、今回は腹部を中心にチェックしていきます。
腸腰筋を緩め横隔膜を緩め大きな呼吸が出来るように調整していきます。
次はうつ伏せです。
うつ伏せになった後に、「今の寝返りはどこか痛かった?」と聞くと
「今は大丈夫でした。」と
骨盤・尾骨の歪みもだいぶ取れ安定しているようです。
うつ伏せではふくらはぎ・ハムストリング・臀部を緩めていきます。
ここで起き上がって確認です。
今回来室時には既に普通に座っていて腰の不調はありませんでしたが、骨盤や脊柱の可動性をチェックしておきます。
だいぶ良い感じです。
Nさんも「良い姿勢をとりやすくなった。」と変化を実感してくれたようです。
セルフエクササイズとして「深息法」を練習して次回としました。
3回目(1週間後)
「長く座っていても全然大丈夫でした」
しっかりとセルフエクササイズもしているようで、お母さんから見ても姿勢がよくなったそうです。
座位での骨盤・脊柱の検査でも弾力性が出ています。
仰向けでの循環を高める操法のあとは、四肢の関節の調整をしていきます。
股関節が少し渋い感じがしましたが、循環調整で改善。
さすがの回復力です。
このあと2つほどセルフエクササイズをやって終了としました。
尾骨の成長痛なんて本当にあるんでしょうか?
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