３年前からの坐骨神経痛が悪化してきた会社員さん １
坐骨神経痛で来室のＡさん（５０代・男性・事務職）
３年位前にぎっくり腰をやってしまい、その後左臀部～ふくらはぎ外側に痛み・しびれが出るようになってしまったそうです。
季節や忙しさなどによって症状に波はあるそうですが、全く痛み・痺れがないことはないそうです。
これまでは辛くなると「２，９８０円」のマッサージに行っていましたが、今回はあまり楽にならなかったそうです。
初回来室時の症状は
座っていると左臀部～ふくらはぎ外側に痛み・しびれがある、
今までは立っている方がまだ楽だったが、今回は立っていても痛い、
朝と夕方が特に強く感じる
状態だそうです。
検査をしていくと
骨盤 ⇒ 左右とも硬い
脊柱 ⇒ 上部中部下部とも硬い
肩甲骨 ⇒ 両方固いが特に左の動きが悪い
肩外転 ⇒ 右１５０度・左１２０度
膝倒し ⇒ 右倒しで腰部に痛み、左倒しで右臀部に引き攣れ感
全身弾力がない状態です、よくこの身体で頑張ってきたものです。
しかしご本人にはあまり危機感がない．．．
「とりあえず痛みが減れば．．．」
この身体に弾力が戻らないと症状が取れない（良い状態が安定しない）こと、
最初のうちは症状が戻りやすいので継続通院が必要なこと、
セルフエクササイズを行い自分でもしっかりケアする必要があること
などを説明し、施術に入りました。
まずはカッチカチの身体を緩めていかなくてはなりません。
最初に基本の脳脊髄液の循環を促す施術と背側の筋ポンプで、全身の循環を改善していきます。
これで膝倒しは左倒しの引き攣れなし、右倒しでの痛みも半減してくれました。
改善はしているものの骨盤は左の硬さが残る、脊柱ももう少し弾力が欲しい、肩の外転は左１６０度右は１７０度位まで改善。
足踏みをしてもらって確認してもらうと
「まだ痛い」
「さっきと比べてどうですか？」
「やっぱり半減くらいかな？」
もう少し追いかけていきます。
膝倒しの痛みを目安に疼痛誘発動作をかけていきます。
臀部・腰部深層筋・腹部深層筋．．．
腹部深層筋で強い圧痛がありますが膝倒しの痛みは消失します。
筋膜のつながりを利用して腹部を緩めていきます。
膝倒しの痛みも「ほとんど無い」になったので、再度足踏みで確認していきます。
「痺れは取れた感じ、痛みはまだ２～３割残っているかな」
今回は深追いせずにここまでとし、セルフエクササイズの説明・今後の施術のめどなどの説明をします。
が、
「今はだいぶ良いんで、とりあえずこれで様子を見てみます。」
とのことでしたので、
再度
この身体に弾力が戻らないと症状が取れない（良い状態が安定しない）こと、
最初のうちは症状が戻りやすいので継続通院が必要なこと、
セルフエクササイズを行い自分でもしっかりケアする必要があること
を説明し、しっかり改善するなら早めに電話ください、と言って終了としました。
ご本人の判断なので尊重しますが、慢性痛になるには慢性化してしまう理由があると思います。
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