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走ったり体重をかけると膝が痛い、オスグットの野球少年 1

   

「走ったり体重をかけると右膝が痛い」野球少年のY君(小5)

 

2カ月くらい前からの症状で、縄跳び大会の練習等の疲労が重なって発症したようです。

接骨院へ通っていたそうですが、今回当整体室への相談となりました。

 

来室時の状態は

しゃがむと右ひざが痛い(110度位はしゃがめる)

右足に体重をかける(投球動作時など)と痛い

状態です。

 

その他に右肩・右ひじの可動制限(痛みはない様でした)がありました。

 

検査をすると

骨盤・脊柱の弾力が失われ、右肩外転・右肘屈曲の可動制限がありました。

右肩の外転は90度位で、それ以上は体幹を側屈してしまいます。

 

脳脊髄液の循環を促していきます。

膝倒しがスムーズになり、非荷重時の膝屈曲が大きく出来るようになります。

 

右膝はもうすこし屈曲を追いかけていきます。

 

下腿部・大腿部を検査すると大腿部後面の筋膜の癒着が見られます。

この癒着を剥がすとより、スムーズに膝が屈曲できるようになります。

 

次にうつ伏せで膝屈曲を検査していきます。

左右とも膝屈曲で膝や大腿前面に痛みが出ます。

 

もう少し大腿後面の癒着を取っておいてから、骨盤内の深層筋を緩めていくと、うつ伏せでの膝屈曲で踵がお尻に付くようになりました。

 

ここで一度起き上がって検査をします。

しゃがんでのひざ痛は取れていましたが、右足に体重をかけてスクワットをすると痛みが残りました。

疼痛誘発動作で確認すると、まだ大腿後面で反応があります。

片足スクワットの動作をしながら筋膜の癒着を剥がしていきます。

完全には取り切れませんでしたが、通常の投球動作では痛みが無くなりました。

 

最後に右肩の外転・右ひじの屈曲の検査。

症状の優先順位を調べると肘の方が優位のようなので、肘屈曲を指標に疼痛誘発動作。

力こぶの筋肉の硬直が原因でした。

 

古武術の手法で解除すると、肘の屈曲もスムーズになり、肩の外転も180度まで挙上できるようになりました。

下半身の踏ん張りが効かないと、どうしても手投げになってしまいますからしっかりとひざのケアをしましょう。

 

最後にセルフエクササイズをおさらいして次回予約となりました。

 

 

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