5月頃からのオスグットの野球少年、中学進学前に治したい 1
走ったりしゃがんだ理で左ひざが痛いT君(小6)は地元のチームでプレーする野球少年。
昨年の5月頃から左ひざの屈曲痛が始まり、整形外科を受診しましたが「オスグット病」と診断されたそうです。
その後は地元の接骨院へ通っていたそうですが、マッサージや電気を流す治療を受けていましたがなかなか改善しませんでした。
4月から中学生になるので、しっかり改善しておきたいとHPを見て来室されました。
動作検査では
しゃがむ動作で左ひざに痛みがある。
130°位は曲げられるがしゃがみ切ると痛みがある。
ひざ下の脛骨粗面の圧痛はかなり強そうでした。
痛みを我慢してプレーしていたそうで、無理して動かしているようです。
最初に膝の曲げ伸ばしを伴わない大腿部のストレッチを行います。左足はこちらでやって、右足はやり方を説明しながらT君にやってもらいます。
次に『ひざの関節動作法』をサポートしながら行うと、蹲踞の姿勢までしゃがめるようになります。
「オッ ヤベェ!」
付き添いのお父さんも
「今までの治療では電気をかけたり大腿部のストレッチをしたりで、何となく軽くなったかなぁ、と云う感じでしたが、ホントにブログにあるようにしゃがめるようになるんですねぇ」
との感想を...
ありがとうございますm(__)m
お父さんにも要領を覚えてもらって、自宅でもやってもらいます。
今度はひざ下の圧痛の解除。
この脛骨粗面の痛みが頑固な痛みで、痛みの部分を処置している状態では痛みが軽減しますが、この段階では取り切れませんでした。
縦の引っ張り以外に横の引っ張りもありそうです。
ここでは深追いせずに本格的に施術に入ります。
最初は硬膜の調整をして脳脊髄液の循環を促す施術を行います。
オスグットの場合、骨の成長云々はあまり大きな要因ではなく、オーバーワーク等により疲労が蓄積し、そのため筋肉が硬直し関節の可動域が狭まり、結果的に膝に痛みが出ていると考えています。
なので疲労を取って、筋肉や関節の働きが良くなれば膝への負担は減り、その上で今起こっている膝関節の動きの不具合を調整すれば早期の改善も可能となって来るのです。
全身の循環を高め、其々の関節の可動域が広がったことを確認し、再度膝の屈伸を確認します。
「しゃがむのは痛くない。」
「投げるとき膝に体重が掛かると痛い」
観察すると中腰の姿勢で膝が捻じれると痛みが残ります。
この現象は今までのオスグットの症例でも経験ずみです。
疲労による脛骨ひ骨間の開きがひざ関節を不安定にしてしまっているのです。
試しに脛骨ひ骨間を締めた状態で検査すると痛みは取れます。
締めているとひざ下の圧痛も「そんなに痛くない」くらいまで軽減します。
今回は深追いせずにここまでとし、自宅で出来るセルフエクササイズをおさらいして次回としました。
オスグットと診断されると成長している間は良くならない、とか
スポーツを休んで痛みが無くなるのを待つしかないと
云われて諦めてしまっている子供・保護者の方も多いようです。
しかしオスグットも痛みの原因にアプローチすれば確実に解消できる痛みです。
改めて言います。
オスグットは成長期でも痛みが取れます。
自然に痛みが無くなるのを待つ必要はありません。
当整体室へ来られる子は、集中して施術できれば2~3週間程度(4~5回程度)で殆どの子が練習復帰しています。
(早い子は1週間程度でも痛みが解消することもあります)
医療機関でオスグットと診断されストレッチなどで様子を診るよう言われたら
当整体室に一度ご相談ください、お役にたてると思います。