鵞足炎と言われた中学生 2
3週間くらい前から左足の膝から脛の内側に痛みが出るようになり、病院のスポーツ外来で鵞足炎(がそくえん)と云われた中学生のK君。
部活のバスケと陸上大会が重なり発症したようです。
数か月前には右足首の捻挫もあって、足関節底屈時に痛みが残っていました。
病院では練習を休むように言われ、湿布をもらいましたが痛みが取れません。
現在は痛みを我慢し、足を引きずりながらバスケをしているそうです。
来室時の症状は
左足鵞足部に圧痛がある、
膝の屈曲で鵞足部に痛みが出る、
その他に右足首の捻挫の後遺症で底屈時痛がありました。
2回目(8日後)
右足首の捻挫の後遺症(底屈時痛)は、テーピングをしていれば気にならない状態でした。
左鵞足部の圧痛はゼロではないが、違和感程度でほぼ気にならない。
問題の左ひざの屈曲時痛ですが、体重をかけない状態でのひざの屈曲は少し戻ってしまって、10→3くらい。
荷重時(立位からの)ひざ屈曲は、10→5くらい、の状態です。
脳脊髄液の循環を調整し、疲労を取っていきます。
ひざ倒し・股関節の屈曲・開排がスムーズになったところで、ひざ関節の屈曲を確認していきます。
「さっきよりは楽ですが、最後の最後で痛い。」
膝の関節動作法で痛みは軽減しますが、しばらくすると痛みが戻ります。
ひざ以外に問題がありそうです。
アキレスとハムストを緩めると、痛みは半減10→1くらい。
更に骨盤部深層筋を緩めると、非荷重時のひざ痛は無くなりました。
次は立位からのひざ屈曲ですが、この時点で10→3くらい。
ここからがなかなか変化する箇所が見つかりません。
アキレス・ハムスト・脛骨内側・大腿外側...
あまり変化がありません。
一度筋筋膜から離れて、内蔵をチェックしてみますが、
「ちょっと楽です。」位。
膝の捻じれをチェックしてみると、これがヒット。
下腿部と大腿部の捻じれを調整すると、
「結構楽です。10→0か1くらい」
念のため膝関節へテーピングをして補強しておきます。
セルフエクササイズのおさらいをして次回としました。